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乳歯の虫歯について

乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすいと言われます。これには乳歯そのものの問題と、乳幼児が置かれている環境の2つが考えられます。エナメル質は、カルシウムとリンの化合物であるヒドロキシアパタイトと言う固い結晶が集まってできたもので、本来虫歯に対する抵抗性はかなり強いものです。

しかし乳歯のエナメル質の厚さは永久歯の約半分と薄く、石灰化が低くて酸に対して溶けやすいので、一度虫歯に罹ると急速にエナメル質がおかされ、瞬く間に象牙質内へと進行してしまいます。また、虫歯が原因で歯の根が膿んでしまったり、歯が大きく溶けてしまったりすると、後から出てくる永久歯に影響が出てしまうことがあります。幼児は自分で上手にブラッシングができません。仕上げ磨きで十分に補助してあげましょう。年齢に合った歯ブラシをを使用して下さい。毎食後しっかり歯磨きをすることが理想ですが、特に夜は丁寧に磨きましょう。

乳歯の虫歯の特徴

乳歯の虫歯は、幼児期から学童期にかけて著しく増加しますが、乳児期にも発生する場合があります。乳歯の虫歯は永久歯の虫歯と異なり、次のようないくつかの特徴があります。

①多発し、進行が急速である 乳歯の虫歯は、永久歯と比較して、一時に多数の歯や歯面に発生しやすく、またその進行速度も著しく速く、数ヶ月で神経まで達してしまうことが多いのです。

②自覚症状が明確でない 永久歯では、虫歯の進行過程で水がしみたり、痛みが出たり、自覚症状が現れます。これが虫歯を知らせる警報ともなっています。しかし乳歯の虫歯では、そのような症状が見られないことが多いのです。そのため、気づかないうちに虫歯が進行して重症になってしまいます。

③発生しやすい年齢がある 最近では3歳児健診では虫歯のない子が増えていますが、3歳を過ぎてから5歳頃までに虫歯が増えている傾向があります。

④発育の環境に左右される   お母さんが妊娠中に病気をしたり、出生後赤ちゃんの発育環境が悪かったりすると、歯の形成にも影響を及ぼして乳歯の虫歯が発生しやすくなります。未熟児の場合も、発育の遅れは歯にも悪影響を与え、早期に虫歯が発生して拡大する傾向があります。哺乳ビンによる授乳を行うと、母乳の場合より唇の運動が十分ではありません。そのため唇による浄化作用が不十分で、上の前歯に虫歯が発生しやすくなります。

⑤発生しやすい場所がある 上の前歯が早期に虫歯にかかりやすく、次に下の奥歯、上の奥歯の順で発生しやすくなっています。下の前歯は比較的発生しにくい場所です。発生しやすい場所としては隣の歯と接する部分や、奥歯の咬む面が挙げられます。

虫歯の進行止め薬

乳歯の初期の虫歯は「進行止め薬」を塗ると、その進行を抑える効果があります。ブラッシングや食生活に注意してさえいれば、永久歯に代わるまで、本格的に治療をしなくても良くなる場合もあります。これは虫歯になり始めた部分に進行止めの薬がしみこみ、虫歯で軟らかくなりかけた歯が固められるためです。しかし、この薬は治療薬ではなく、これを塗って虫歯が治るという事ではありません。進行止めを効果的に用いるには、定期的に継続して塗るようにし、虫歯が進行していないかチェックを受けましょう。

歯の溝の虫歯予防

永久歯の中では第一大臼歯(6歳臼歯)の虫歯が多く、特に咬む面の溝が虫歯になりやすいです。歯の溝の幅は歯ブラシの毛先の太さよりも細く、清掃が十分にできない所です。このように歯の溝の虫歯を予防するために、虫歯になる前、又はごく初期の段階で溝を樹脂で埋めておく治療法があります。歯の溝を埋めて滑らかにすることで、物がたまらないようにします。

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